国際共同第3相試験(ELEVATE試験/BP-P3-J001試験):検証的試験
双極Ⅰ型障害の大うつ病エピソードを有する患者を対象とした無作為化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験


安全性情報

  • 副作用発現頻度は、プラセボ群32.0%(55/172例)、ラツーダ20-60mg群38.6%(71/184例)、ラツーダ80-120mg群51.5%(87/169例)でした(以下同順)。いずれかの群で発現頻度が5%以上であった副作用は、悪心[4.7%(8例)、6.5%(12例)、10.7%(18例)]、アカシジア[6.4%(11例)、13.0%(24例)、22.5%(38例)]、パーキンソニズム[2.3%(4例)、2.2%(4例)、5.9%(10例)]、傾眠[4.1%(7例)、2.7%(5例)、5.9%(10例)]でした。
  • 本試験における重篤な副作用は、プラセボ群1例1件[躁病1件]、ラツーダ20-60mg群0例、ラツーダ80-120mg群2例2件[自殺企図、パニック発作各1件]に認められました。
  • 投与中止に至った有害事象は、プラセボ群7例[好中球減少症、急性心筋梗塞、胃炎、悪心、嘔吐、疾患進行、アカシジア各1例]、ラツーダ20-60mg群6例[嘔吐、機能性胃腸障害、肝障害、アカシジア、躁病、自殺念慮各1例]、ラツーダ80-120mg群16例[悪心4例、疾患進行、アカシジア各3例、嘔吐、腱断裂、筋骨格硬直、ジストニア、不眠症、呼吸困難各1例]に認められました。
  • 試験期間中、いずれの群においても死亡は報告されませんでした。
  • 副作用発現状況(いずれかの群で発現頻度5%以上)

                               

    安全性解析対象集団

    プラセボ群
    (n=172)
    ラツーダ20-60mg群
    (n=184)
    ラツーダ80-120mg群
    (n=169)
    副作用 55(32.0%) 71(38.6%) 87(51.5%)
    胃腸障害 18(10.5%) 21(11.4%) 31(18.3%)
     悪心 8(4.7%) 12(6.5%) 18(10.7%)
    神経系障害 35(20.3%) 36(19.6%) 66(39.1%)
     アカシジア 11(6.4%) 24(13.0%) 38(22.5%)
     パーキンソニズム 4(2.3%) 4(2.2%) 10(5.9%)
     傾眠 7(4.1%) 5(2.7%) 10(5.9%)

    例数(%)
    MedDRA/J version 19.1
    注)ラツーダ80-120mgは承認外用量です。

     
     

    6週時のDIEPSS合計スコア(概括重症度を除く)のベースラインからの変化量

    • 6週時のDIEPSS合計スコア(概括重症度を除く)のベースラインからの変化量は、プラセボ群−0.02±0.09、ラツーダ20-60mg群−0.01±0.08、ラツーダ80-120mg群0.39±0.09でした。

    6週時のDIEPSS合計スコア(概括重症度を除く)のベースラインからの変化量

                               

    安全性解析対象集団

    プラセボ群
    (n=171)
    ラツーダ20-60mg群
    (n=182)
    ラツーダ80-120mg群
    (n=169)
    DIEPSS 変化量
    (最小二乗平均値±SE)
    −0.02±0.09 −0.01±0.08 0.39±0.09
    ベースライン
    (平均値±SD)
    0.36±0.93 0.41±1.01 0.39±0.83

    MMRM
    注)ラツーダ80-120mgは承認外用量です。

     
     

    6週時及び各評価時点のYMRS合計スコアのベースラインからの変化量〔副次評価項目〕

    • 6週時のYMRS合計スコアのベースラインからの変化量は、プラセボ群−0.51±0.19、ラツーダ20-60mg群−0.98±0.18でした。

    各評価時点のYMRS合計スコアのベースラインからの変化量

    6週時及び各評価時点のYMRS合計スコアのベースラインからの変化量〔副次評価項目〕

    注)有効性の指標として設定したため、ラツーダ80-120mgの結果は記載しませんでした。なお、承認審査の過程で「安全性」として評価されました。

     
     

    臨床検査値への影響

    • 6週時の体重のベースラインからの変化量は、プラセボ群−0.22±1.52kg、ラツーダ20-60mg群0.23±1.91kg、ラツーダ80-120mg群0.22±2.02kgでした。BMI、血糖、脂質、プロラクチンへの影響は以下の通りでした。

    6週時の臨床検査値のベースラインからの変化量

                               

    安全性解析対象集団

    プラセボ群ラツーダ20-
    60mg群
    ラツーダ80-
    120mg群
    体重(kg) −0.22±1.52
    (n=141)
    0.23±1.91
    (n=159)
    0.22±2.02
    (n=138)
    BMI(kg/m2 −0.08±0.55
    (n=141)
    0.09±0.68
    (n=159)
    0.08±0.71
    (n=138)
    HbA1c(NGSP)
    (%)
    −0.01±0.23
    (n=140)
    0.02±0.22
    (n=154)
    0.02±0.26
    (n=135)
    空腹時血糖
    (mg/dL)
    −3.4±12.67
    (n=138)
    −0.8±14.07
    (n=145)
    −0.5±11.79
    (n=128)
    総コレステロール
    (mg/dL)
    −5.5±28.53
    (n=140)
    −4.7±30.16
    (n=157)
    −2.6±34.46
    (n=137)
    LDLコレステロール
    (mg/dL)
    −3.7±23.15
    (n=134)
    −4.0±27.25
    (n=154)
    −2.7±28.17
    (n=133)
    HDLコレステロール
    (mg/dL)
    −0.4±9.97
    (n=140)
    0.8±8.34
    (n=157)
    −0.9±9.46
    (n=137)
    トリグリセリド
    (mg/dL)
    −6.5±68.75
    (n=140)
    −10.4±82.48
    (n=157)
    13.5±131.47
    (n=137)
    プロラクチン(男性)
    (ng/mL)
    −2.9±10.44
    (n=66)
    2.1±7.63
    (n=76)
    2.8±12.59
    (n=68)
    プロラクチン(女性)
    (ng/mL)
    −2.4±26.18
    (n=74)
    5.1±23.62
    (n=80)
    6.4±22.59
    (n=70)

    平均値±SD
    注)ラツーダ80-120mgは承認外用量です。

6. 用法及び用量(一部抜粋)
〈双極性障害におけるうつ症状の改善〉
通常、成人にはルラシドン塩酸塩として20〜60mgを1日1回食後経口投与する。なお、開始用量は20mg、増量幅は1日量として20mgとし、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は60mgを超えないこと。

 
 
大日本住友製薬資料:双極Ⅰ型障害の大うつ病エピソードを有する患者を対象とした無作為化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験(ELEVATE試験)【承認時評価資料】