Vol.10 現場の立場から(6)段階ごとの状態と「明確なビジョン」を提示し服薬指導

薬物治療の継続を支援

成井 繁

湘南あおぞら薬局 藤沢店(神奈川県藤沢市)

明治薬科大学を1989年に卒業後、製薬会社に入社し、その後神奈川県横浜市の平安堂薬局に務める。その後、外資系のCSOに勤務した後、2007年に横浜市のアイ調剤薬局に勤務。2018年7月からあおぞら薬局藤沢店(現湘南あおぞら薬局藤沢店)のオープンとともに管理薬剤師として就任。2015年に病院勤務経験がなく薬局に勤務しながら単位を取得、薬局での症例をまとめ、薬局勤務薬剤師として初めて日本病院薬剤師会の精神科薬物療法認定薬剤師の認定を取得した。現在は2016年に設立した日本精神薬学会の認定薬剤師であるとともに、設立時から評議員も務めている。

神奈川県藤沢市の藤沢駅へと続く商店街からほんの少し入ったビルの一階に店舗を構える「湘南あおぞら薬局 藤沢店」は、2018年から同じビルの精神科クリニック開業とともにスタートしましたが、近隣の漢方心療内科、呼吸器内科などを含め、処方箋の受付医療機関は多様です。管理薬剤師の成井繁氏は、日本病院薬剤師会精神科薬物療法認定薬剤師の認定を薬局薬剤師として初めて取得しました。日常業務では治療段階に沿った状況説明と明確な将来ビジョンを基に服薬指導を行い、医師と共同して患者の治療継続を支えています。専門性を生かした患者対応と多職種連携・支援について伺いました。

POINT.1

患者さんの支援とともに、付き添うパートナーへの心遣いが大切

POINT.2

「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」において、薬局・薬剤師も医療に限らず幅広くつながり顔が見える関係が大事