ツイミーグ一問一答 第2回 ツイミーグの作用機序 ~膵外作用編~

ツイミーグ 一問一答 第2回 ツイミーグの作用機序 ~膵外作用編~

ツイミーグは従来とは異なる作用機序を有する経口血糖降下薬です。
今回はツイミーグの膵外作用に焦点を当てて、その作用機序やエビデンスを4つのQ&A形式でご紹介します。

それぞれのQについて、わかりやすくお答えする1~2分の動画もありますので、ぜひご覧ください。


Q. 肝臓・骨格筋におけるミトコンドリアの役割とは?

ミトコンドリアはATP産生のほか、活性酸素種(ROS)の産生、アポトーシス、細胞内Caイオンの貯蔵、感染防御などの機能を有しています。
また、高血糖などのストレス下では、ミトコンドリア機能異常が引き起こされることが知られています。ミトコンドリアの機能低下は、肝臓や骨格筋でのインスリン抵抗性を増大させます。
その原因として、ミトコンドリア由来ROS産生増加、異所性脂質蓄積、運動耐容能低下などが示唆されています。

ミトコンドリアの機能と糖尿病との関係について、動画でもご紹介しています。ぜひご覧ください。


Q. ツイミーグの推定される膵外作用の機序とは?

ツイミーグはミトコンドリア呼吸鎖複合体Ⅰへの作用を介して、骨格筋での糖取り込み能改善と肝臓での糖新生抑制をもたらし、糖代謝を改善すると推定されています。
また、ミトコンドリアの呼吸鎖複合体Ⅰの競合阻害によりROS産生を抑制する一方、呼吸鎖複合体Ⅲの蛋白質量および活性を回復させるという結果が得られており、ミトコンドリア機能を回復させることが示唆されています。

肝臓・骨格筋におけるツイミーグの作用機序について、動画をぜひご覧ください。


Q. ツイミーグの膵外作用の根拠となる非臨床試験はありますか?

膵外作用の根拠となる非臨床試験として、Wistarラット由来初代培養肝細胞における肝糖新生試験(in vitro)、糖尿病モデル動物由来筋肉における糖取り込み試験(ラット)などがあります。

それぞれの試験結果を動画でご紹介していますので、ぜひご覧ください。


Q. ツイミーグの膵外作用の根拠となる臨床薬理試験はありますか?

膵外作用の根拠となる臨床薬理試験としては、海外の経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)があります。
成人2型糖尿病患者を対象に、ツイミーグ1回1,500mgまたはプラセボを1日2回、18週間投与し、最終投与の2時間後に3時間のOGTTを実施した試験です。

試験結果を動画でご紹介しています。インスリン抵抗性に対するツイミーグの作用についてぜひご覧ください。

6. 用法及び用量
通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1,000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。

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