日本の実臨床におけるリポソーマルアムホテリシンB投与患者に発現した急性腎障害の因子分析<本田誠也MR>

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2020年にScientific Reportsに掲載されました「日本の実臨床におけるリポソーマルアムホテリシンB投与患者に発現した急性腎障害の因子分析」を、バーチャルMRの本田誠也が紹介しています。
本研究は、リポソーマルアムホテリシンB(アムビゾーム®)投与後に発現する急性腎障害(AKI:エーケーアイ)に関連する因子を特定することを目的として実施されました。
診療データベースを用いた研究として、2008年~2018年に国内345施設において、初めてリポソーマルアムホテリシンBを投与された入院患者507例を対象としました。​
当動画がアムビゾームをご使用される際のお役に立てば幸いです。

Takazono, T., Nishino, T., Izumikawa, K. et al. Scientific Reports.2020;10(1):15033.
doi:10.1038/s41598-020-72135-y.

2023年02月13日配信 7分49秒

2020年にScientific Reportsに掲載されました「日本の実臨床におけるリポソーマルアムホテリシンB投与患者に発現した急性腎障害の因子分析」について、バーチャルMRの本田誠也が紹介します。

試験概要

目的

リポソーマルアムホテリシンB(L-AMB)を投与された患者の急性腎障害(AKI)の発現に関連する因子を特定する。

試験デザイン

多施設共同後ろ向き観察研究
(メディカル・データ・ビジョン株式会社の診療データベースを用いた研究)

対象

2008年4月~2018年1月に国内345施設において、真菌感染および好中球減少症等で初めてL-AMBを投与された18歳以上の入院患者507例

【除外基準】

・L-AMB投与量>6mg/kg/日の患者
・1年以内の体重および身長のデータが入手できなかった患者
・L-AMB投与開始前3日以内に透析を施行された患者
・L-AMB投与開始前に、すでにAKI(7日以内に血清クレアチニン値がベースライン値の1.5倍以上、
 または2日以内に血清クレアチニン値が0.3mg/dL以上増加)が認められた患者

方法

メディカル・データ・ビジョン株式会社の電子医療情報診療データベースをもとに、AKIの発現とその関連因子について検討した。

AKIは、KDIGO診断基準に基づき、L-AMB投与後、7日以内に血清クレアチニン(sCr)値がベースライン時の1.5倍以上上昇、または2日以内にベースライン時からのsCr変化量(ΔsCr)が0.3mg/dL以上とした。

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当コンテンツとあわせてご覧ください。

リポソーマルアムホテリシンB投与患者に発現した急性腎障害からの回復と細胞外液補充液投与の関連性:日本における観察研究

Tashiro, M., Nishino, T., Izumikawa, K. et al. Renal Failure. 2022;44(1):282-292.

リポソーマルアムホテリシンB投与患者に発現した急性腎障害からの回復と細胞外液補充液投与の関連性:日本における観察研究

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