IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

Images in Clinical medicine
毎週木曜日更新

The New England Journal of Medicineの人気コンテンツの一つ、「Images in Clinical Medicine」を翻訳して提供しています。

【コンテンツ掲載終了に関するお知らせ】

大日本住友製薬 医療関係者向けサイトをご利用いただきありがとうございます。
誠に勝手ながら諸般の事情により、2021年6月下旬をもちまして更新を停止し、2021年9月末に当コンテンツの掲載を終了させていただくこととなりました。
長らくのご利用誠にありがとうございました。


THIS WEEK'S IMAGES

2021年05月06日号

Addison病による色素沈着

Farzahna Mohamed, M.B., B.Ch.
Frederick J. Raal, F.R.C.P., Ph.D.

University of the Witwatersrand, Johannesburg, South Africa
farzahna.mohamed@yahoo.com

 54歳男性。錯乱と嘔吐で救急診療部を受診した。3ヵ月前に慢性腎臓病ステージ4と診断されていた。診察では血圧91/70 mmHg、脈拍107/分であった。腹部に広く圧痛を認めた。臨床検査では血清グルコース値40 mg/dL(2.2 mmol/L、基準範囲70~110 mg/dL [3.9~5.6 mmol/L])、ナトリウム値108 mmol/L(基準範囲136~145 mmol/L)、カリウム値6.4 mmol/L(基準範囲3.5~5.1 mmol/L)であった。また10 kgの意図しない体重減少があり、受診6ヵ月前(B)と比較して皮膚の色が進行性に黒くなってきたという(A)。歯肉粘膜にも色素沈着を認めた。急速輸液を行い、低ナトリウム血症と低血糖症が改善した後に、錯乱と嘔吐は軽快した。さらに詳しい臨床検査で、インスリン値とCペプチド値はそれぞれ0.3 mIU/L(基準範囲2.6~24.9 mIU/L)と0.4 μg/L(基準範囲1.1~4.4 μg/L)であり、適切に抑制されていた。しかし早朝コルチゾール値は30 nmol/L(基準範囲133~537 nmol/L)、血清副腎皮質刺激ホルモン値は40.7 pmol/L(基準範囲1.6~13.9 pmol/L)であった。原発性副腎機能不全すなわちAddison病と診断され、グルココルチコイドとfludrocortisoneによる治療が開始された。受診6ヵ月後の経過観察時に、患者の色素沈着は軽減しており(C)、体重は以前の基準に回復していた。

DOI: 10.1056/NEJMicm2018221外部リンク

NEJM GROUP
Copyright © Massachusetts Medical Society
All Rights Reserved.

関連情報