Vol.4 現場の立場から(3)「エンパワーメント・アプローチ」の概念を取り入れた患者支援

患者さんの行動変容は「指導」ではなく「支援」が不可欠

薬剤師が解決策を決めるのではなく、患者さんの決定を手助けする質問・会話が重要

野村 洋介

I&H株式会社 阪神調剤薬局 西関東エリア/関東第4ブロック長

昭和薬科大学 薬学部卒。旧社名株式会社阪神調剤薬局に入社後、薬剤師としてキャリアを積み、2009年に店長へ昇格。翌年には店長と並行して研修リーダーとしての活動も開始。2015年からは7店舗を統括するブロック長となり現在に至る。糖尿病エンパワーメントを基盤にした薬局での療養支援の研修(3☆ファーマシスト研修)の講師を務め、現在は帝京大学大学院 公衆衛生学研究科に在学中。行動経済学の分野を学習すると共に研究及び実践的な介入をすすめている。

「糖尿病患者さんには指導ではなく支援が不可欠」と強調するのは、I&H株式会社の野村洋介氏です。「エンパワーメント・アプローチ」の概念と出会い、それを実践してきた経験から、確信を持った口調でそう話します。言うまでもなく、糖尿病患者さんは長い期間、療養に向き合わなければなりません。そのため療養方法など意思決定の権限を患者さんに委ね、薬剤師はそれを支援する役回りに徹するべきとの考えです。薬剤師は解決策を安易に提示することを厳に慎み、患者さんが自ら考え、決定できるような質問・会話を仕向けることが、薬剤師の仕事と持論を展開します。

  • エンパワーメント・アプローチとは・・・『患者さんは本来、病気と共に生きる力を持っている。医療者は患者さん自身がそれに気づくのを助ける』という考え方である。

POINT.1

患者さんの行動変容は「指導」ではなく「支援」が不可欠

POINT.2

薬剤師が解決策を決めるのではなく、患者さんの決定を手助けする質問・会話が重要