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HX Design Lecture:chapter 05-20
発想ツールを使う
ワークショップは、アイデアを生み出す「発散のステップ」と、アイデアを絞り込む「収束のステップ」に分かれます。「発散のステップ」では、幅広く自由奔放にアイデアを生み出していきます。ブレーンストーミングの4原則などのルールを説明し、目立つところに貼り出しておきましょう。
1. ブレーンストーミングの4原則
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判断・結論を出さない(結論厳禁)
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粗削りな考えを歓迎する(自由奔放)
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量を重視する(質より量)
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アイデアを結合し、発展させる(結合改善)
ブレーンストーミングの4原則はアイデア創出の心構えを教えてくれますが、アイデア出しの手助けはしてくれません。具体的なアイデア出しで役立つ発想ツールを用意し、活発なアイデア出しを促進します。
2. 具体的なアイデア出しに役立つ発想ツール
- 【体験フレームワーク】
- 患者さんの体験を「体験前」「体験中」「体験後」の3つに分け、エンド・ゴール、エモーショナル・モチーフとの掛け合わせで表を作ってアイデアを網羅的に出す。フレームは、検査の体験であれば「検査前」「検査中」「検査後」、入院の体験であれば「入院前」「入院中」「退院後」のように、テーマ毎に設定する。一見あり得ないと思われる周辺領域まで強制的に発想することができる。
【図 :1】体験フレームワーク
- 【アナロジー発想カード】
- 例えば「ユニクロが病院を作ったらどうなるか?」「Apple が受付をデザインしたらどうなるか?」など、テーマに合わせて発想を飛躍させるブランド、製品・サービスをリストアップし、カード化して使う。慣習的な囚われを解き放つことができる。
【図 :2】アナロジー発想カード
- 【意味のある体験カード】
- 人が自分にとって大切だと思う体験の切り口をカードにしたもの。ペルソナのライフ・ゴールやエモーショナル・モチーフとの関連性が高いカードを絞り込んでアイデアを出してもよいし、すべてのカードを使って強制発想してもよい。カード化したツールは、カードをランダムにめくってアイデアを出し合うなど、ワークショップにゲーム的な要素を取り込むことができる。
【図 :3】意味のある体験カード
意味のある体験カードをダウンロードできます。
その他ツール(共感マップ、ペルソナ、ワークショップガイドなど)もご利用いただけます
chapter 05.患者さんの体験をデザインする
- 05-17 患者さんに満足のいく体験を提供するポイント
- 05-18 エモーショナル・モチーフを設定する
- 05-19 アイデア・ワークショップを開催する
- 05-20 発想ツールを使う
- 05-21 アイデアを選ぶ