HX Catch Up:なぜ世界中で、「デザイン思考」を活用したヘルスケア分野の革新・改善の取組みが注目を集めているのか?


執筆者: 株式会社大伸社 コミュニケーションデザイン
代表取締役 上平泰輔
執筆日:2019.1.08


ヘルスケア分野におけるデザイン思考をテーマに掲げたシンポジウムやカンファレンスが、現在、世界中で数多く催されています。

The Patient Experience
https://www.patientsymposium.com

HEALTH EXPERIENCE DESIGN CONFERENCE
https://healthexperiencedesign.com

UXD HEALTHCARE LONDON 2019
https://uxdhealthcare.com

上記はほんの一例ですが、「デザイン思考」の考え方や手法を使って、

  • 患者さんの満足度向上
  • 医療従事者の方々の環境改善
  • 環境変化(人口動態、デジタル化、財政問題など)への対応

など、医療・介護経営を取り巻く、大きな課題の解決に活かすというのが、多くのテーマになっています。

ほぼ全てのカンファレンスにおいて共通している点は、「利用者中心、利用者の満足度の追求」(利用者=患者さん、要介護者、ご家族、および医療従事者など)と、「デザイン思考」です。当サイト名が、Patient Experience(患者さん経験)にとどまらず、HX (Healthcare Experience:ヘルスケアにおける経験)としているのも、患者さんはもとより、要介護の方々、医療・介護従事者側の方々など、幅広い利用者の方々の経験や満足度も含めるという意図があります。

2018年12月にシンガポールで開催されたPatient Experience Asia Summitの案内には、なぜこのテーマが高い関心を集めているのか、が記されています。

〔出典:Patient Experience Asia Summit(http://www.giievent.jp/iqpc691682/)〕

コネクテッド時代が到来し、多くの人々が医療情報にアクセスできるようになったことで、医療関連の製品やサービスに対する患者の理解、関与、消費のあり方に多大な影響が及ぶようになっています。また、医療サービスのプロバイダーや製薬会社の側も、高まる患者の期待に応えるうえで患者中心の考え方が重要な意味を持っているという点をいち早く認識しています。(中略) このイベントには、アジア太平洋地域の主要な医療機関や関連企業の幹部が集まり、患者の声を聞くための効果的なプログラムの構築、AI活用による効果の予測に基づく治療の実現、デジタル時代の患者を視野に入れたオムニチャネルでの展開、業務の自動化とデジタル化による優れたサービスの実現、患者ジャーニーマップ作成などの分野におけるベストプラクティスをめぐって議論を展開します。

外国と日本では、保険制度など異なる部分は多々あるものの、超高齢化や医療・介護提供者の方々の負担増など、同様の課題を抱えている国も多数あります。今後、日本国内においても、「デザイン思考」を活用したHXによる同様の取り組みが増えるのではないでしょうか?

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