パーキンソン病におけるトレリーフの特徴:L-ドパ作用の増強効果、延長効果(ラット)

L-ドパ作用の増強効果(ラット)

レセルピン誘発パーキンソン病モデルラットにおいて、ゾニサミド15、50mg/kg単回投与は、L-ドパ惹起運動亢進の後期相運動量を用量依存的かつコントロールに比べ有意に増加させました。

L-ドパ惹起運動亢進に対する増強効果

L-ドパ惹起運動亢進に対する増強効果
【方法】
ラットにレセルピン5mg/kgを皮下投与し、23~25時間後にL-ドパ200mg/kg(塩基重量換算で1/4量ベンセラジド塩酸塩含有)を経口投与した直後から15分毎に210分までの運動量を測定した。ゾニサミド5、15、50mg/kg又はコントロール(溶媒)を測定開始90分前に単回経口投与し、対照物質又はコントロール(溶媒)を測定開始直前に腹腔内投与した。測定開始後90~210分の運動量を後期相運動量とした。

承認時評価資料:L-ドパ作用の増強効果

L-ドパ作用の延長効果(ラット)

6-OHDA 誘発片側黒質線条体ドパミン神経系破壊ラットにおいて、ゾニサミド100mg/kg単回投与はL-ドパ惹起回転運動持続時間をコントロールに比べ有意に延長させました。

L-ドパ惹起回転運動持続時間に対する延長効果

L-ドパ惹起回転運動持続時間に対する延長効果
【方法】
6-OHDA誘発片側黒質線条体ドパミン神経系破壊ラット作製後、塩酸アポモルヒネ0.05mg/kgの皮下投与による非破壊側方向への回転数が1時間に150回以上の動物(注入側黒質線条体ドパミン神経系がほぼ完全に破壊された動物)を選択した。これらのラットにゾニサミド10、30、100mg/kg又はコントロール(溶媒)を単回経口投与した2時間後及びセレギリン塩酸塩1、5、20mg/kg(線条体における非選択的MAO阻害用量)又はコントロール(溶媒)を腹腔内投与した1時間後にL-ドパ5mg/kg(塩基重量換算で1/4量ベンセラジド塩酸塩含有)を腹腔内投与し、その5分後からの非破壊側方向への回転数を10分間隔で回転終了時まで計測した。

承認時評価資料:L-ドパ作用の延長効果

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