リプレガルの臨床効果:心臓・腎臓・その他<海外データ>


心臓データ

10年間にわたり心筋症の進行を抑制

  • 左室肥大(LVH:LVM係数≧50g/m2.7)を有する男性ファブリー病患者において、リプレガルは10年間の治療期間にわたってLVM係数をベースライン時よりも低値に維持した
  • 左室肥大を有する男性ファブリー病患者のLVM係数は治療開始1年後から有意に低下し[-16.46(-23.81、-9.11)g/m2.7;p<0.0001]、10年後も有意な低下が持続していた[-13.55(-23.05、-4.06)g/m2.7;p=0.0061][最小二乗平均(95%信頼区間);t検定]
  • 左室肥大を有する女性ファブリー病患者のLVM係数は治療開始1年後から有意に低下し[-16.69(-23.62、-9.75)g/m2.7;p<0.0001]、有意な低下は3年後まで持続した[最小二乗平均(95%信頼区間);t検定]
  • ベースライン時にLVHを有していなかった患者では、LVM係数に有意な変化はみられなかった
10年間にわたり心筋症の進行を抑制
  • Kampmann,C.et al.:Orphanet.J.Rate.Dis.,10,125,2015.
    本試験はShire社の資金提供を受けています。

安全性

  • 論文中に安全性に関する情報はありません。安全性については添付文書をご参照ください。

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目的
リプレガルのファブリー病患者の心筋症の進行抑制に対する長期の有効性について明らかにする。
対象
リプレガルを約10年投与されていたファブリー病患者45例(14歳以上、男性21例)
デザイン
単一施設、後ろ向き解析
試験方法
各評価項目についてカルテより抽出して解析。
評価項目
左室心筋重量(LVM係数;心エコー検査により評価)、心機能、腎機能

腎臓データ①

    腎機能障害の進行の緩和

  • リプレガル投与群のeGFRの年間変化率(mL/min/1.73m²/y)は、ベースラインeGFR60mL/min/1.73m²未満では男性-2.86、女性0.36、ベースラインeGFR60mL/min/1.73m²以上では男性-1.68、女性-0.43であった
腎機能障害の進行の緩和
  • Beck, M. et al.: Mol. Genet. Metab. Rep., 3, 21-27, 2015.より作図
    a)Schiffmann, R. et al.:Nephrol. Dial. Transplant., 24(7), 2102-2111, 2009.
    上記の2試験はShire社の資金提供を受けています。

安全性

  • 論文中に安全性に関する情報はありません。安全性については添付文書をご参照ください。
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    目的
    国際市販後調査Fabry Outcome Survey(FOS)に登録され、リプレガルを投与されている患者のデータと、既報論文a)における未治療のファブリー病患者のデータを比較し、リプレガルのファブリー病患者における腎機能・心機能への効果および罹病・死亡率への影響について検討する。
    対象
    FOSにおけるリプレガル投与群740例のうち、腎機能障害の進行評価コホート268例(男性135例、女性133例)および症状等の背景が近い既報論文の未治療群[腎機能障害の進行の比較における未治療群はSchiffmann et al.a)の200例(男性145例、女性55例)]
    デザイン
    後ろ向き比較研究
    試験方法
    リプレガル投与群を評価項目によってコホートに分け、既報論文の未治療群と比較した。
    評価項目
    腎機能障害の進行(18歳以上の患者における年間eGFR変化量)、心筋症の進行、複合エンドポイント 初回発生までの期間[心筋梗塞、冠動脈疾患・心不全・弁膜症・不整脈を含む心イベント、経皮的冠動脈形成術または冠動脈バイパス術を必要とするイベント、弁膜手術を必要とする重大なイベント、腎移植・透析・慢性透析を含む重大なイベント、ベースラインからの33%の血清クレアチニン上昇(間隔を置いて2回)、脳血管障害、脳卒中、一過性脳虚血発作、死亡の複合イベント]、複合エンドポイント 初回発生時の年齢[心筋梗塞、心臓手術、不整脈、狭心症、心不全、腎移植または透析、ベースラインからの33%の血清クレアチニン上昇(間隔を置いて2回)、脳卒中、一過性脳虚血発作、長期可逆性虚血性神経障害、死亡の複合イベント]、死亡(推定生存期間)
    a)Schiffmann, R. et al.:Nephrol. Dial. Transplant., 24(7), 2102-2111, 2009.
    本試験はshire社の資金提供を受けています。

腎臓データ②

    腎機能低下の指標(Schiffmann criteria)で評価した5年間の治療反応性

    • リプレガルの5年間投与により、腎機能低下抑制の指標(Schiffmann criteria)にあてはまる患者の割合は81.6%であった
    腎機能低下の指標(Schiffmann criteria)で評価した5年間の治療反応性
    • Schiffmann criteria:腎機能低下抑制を示す指標=推算糸球体濾過量(eGFR)がベースライン値130mL/min/1.73m²以下で、年間の低下率が5mL/min/1.73m²以下
    • Mehta,A.et al.:Lancet.,374(9706),1986-1996,2009.より作図
      本試験はShire社の資金提供を受けています。

    安全性

    • 安全性評価対象555例(リプレガルを1回以上投与した成人患者)において、有害事象は、188例(826件)に認められ、主なものは投与時関連反応(35例)、脳卒中(12例)、発熱(12例)、めまい(11例)、一過性脳虚血発作(11例)、頭痛(10例)、悪心(10例)などであった。副作用は70例(209件)に認められ、そのうち投与時関連反応が56例(156件)であった。重篤な副作用は10件であり、そのうち投与時関連反応が5件であった。死亡例は32例であったが、治験薬との関連はないと判定された。投与中止に至った例(死亡前)は5例であった。

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    目的
    国際市販後調査Fabry Outcome Survey(FOS)におけるリプレガルによる5年間の治療結果について報告する。
    対象
    2007年10月時点でFOSデータベースに登録されていた1,428例のファブリー病患者のうちリプレガルが投与されていた692例で、
    ベースライン時および5年間の追跡データのある成人患者181例(平均年齢39.2歳、男性126例)
    デザイン
    レジストリデータ解析
    試験方法
    リプレガルの各評価項目に及ぼす影響を評価。
    評価項目
    左室心筋重量(LVM)、心機能、腎機能[推算糸球体濾過量(eGFR)により評価]、疼痛およびQOL

参考情報

    複合エンドポイント(腎・心・脳卒中イベントまたは死亡)の初回発生までの期間

    リプレガル投与群 (79例、男性48%)

    未治療群:Banikazemi et al.a)(31例、男性87%)

    • (リプレガル投与群)Beck, M. et al.: Mol. Genet. Metab. Rep., 3, 21-27, 2015.
      本試験はShire社の資金提供を受けています。
      a)Banikazemi M. et al.: Ann Intern Med. 2007 Jan 16;146(2):77-86.

    生存率

    リプレガル投与群(677例)
    未治療群:Schiffmann et al.b)(男性 279例)
    • (リプレガル投与群)Beck, M. et al.: Mol. Genet. Metab. Rep., 3, 21-27, 2015.
      b)Schiffmann, R. et al.:Nephrol. Dial. Transplant., 24(7), 2102-2111, 2009.
      上記の2試験はShire社の資金提供を受けています。

    安全性

  • 論文中に安全性に関する情報はありません。安全性については添付文書をご参照ください。
  • 試験概要開く

    目的
    国際市販後調査Fabry Outcome Survey(FOS)に登録され、リプレガルを投与されている患者のデータと、既報論文a),b)における未治療のファブリー病患者のデータを比較し、リプレガルのファブリー病患者における腎機能・心機能への効果および罹病・死亡率への影響について検討する。
    対象
    FOSにおけるリプレガル投与群740例および症状等の背景が近い既報論文の未治療群[複合エンドポイント(腎・心・脳卒中イベントまたは死亡)の比較における未治療群はBanikazemi et al.a)のプラセボ群31例、生存率の比較における未治療群はSchiffmann et al.b)の男性279例]
    デザイン
    後ろ向き比較研究
    試験方法
    リプレガル投与群を評価項目によってコホートに分け、既報論文の未治療群と比較した。
    評価項目
    腎機能障害の進行、心筋症の進行、複合エンドポイント 初回発生までの期間[心筋梗塞、冠動脈疾患・心不全・弁膜症・不整脈を含む心イベント、経皮的冠動脈形成術または冠動脈バイパス術を必要とするイベント、弁膜手術を必要とする重大なイベント、腎移植・透析・慢性透析を含む重大なイベント、ベースラインからの33%の血清クレアチニン上昇(間隔を置いて2回)、脳血管障害、脳卒中、一過性脳虚血発作、死亡の複合イベント]、複合エンドポイント 初回発生時の年齢[心筋梗塞、心臓手術、不整脈、狭心症、心不全、腎移植または透析、ベースラインからの33%の血清クレアチニン上昇(間隔を置いて2回)、脳卒中、一過性脳虚血発作、長期可逆性虚血性神経障害、死亡の複合イベント]、死亡(推定生存期間)
    a)Banikazemi M. et al.: Ann Intern Med. 2007 Jan 16;146(2):77-86.
    b)Schiffmann, R. et al.:Nephrol. Dial. Transplant., 24(7), 2102-2111, 2009.
    本試験はshire社の資金提供を受けています。

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