有効性:ハロペリドールを対照薬とした第Ⅲ相試験(非劣性試験)

ハロペリドールを対照薬とした第Ⅲ相試験(非劣性試験)


大日本住友製薬資料:国内第Ⅲ相臨床試験[ハロペリドールに対する非劣性試験]【承認時評価資料】
村崎光邦:臨床精神薬理,10(11):2059-2079,2007

有効性評価項目

最終全般改善度(主要評価項目)

改善率

ロナセン群 :61.2%(74/121例)
ハロペリドール群 :51.3%(60/117例)

ハンディキャップ方式(⊿=10%)によるロナセンのハロペリドールに対する非劣性が検証された(p=0.001)。
なお、FASで集計した場合でも、ロナセン群が60.5%(78/129例)、ハロペリドール群が50.0%(66/132例)とPPSと同様の結果であった(p<0.001)。

試験開始前は両群ともに90%以上の症例が薬物治療を行っていたが、前治療抗精神病薬の改善率はロナセン群22.9%、ハロペリドール群18.5%と薬剤群間で違いはなかった(p=0.506)。

薬剤群 項目 著明改善 中等度改善 軽度改善 不変 軽度悪化 中等度悪化 著明悪化 改善率#1 検定#2 改善率の差の95%信頼区間
ロナセン(n=121) n 14 60 25 8 8 6 0 61.2% p = 0.001 -2.7~22.4%
% 11.6 49.6 20.7 6.6 6.6 5.0 0
ハロペリドール(n=117) n 13 47 31 11 3 6 6 51.3
% 11.1 40.2 26.5 9.4 2.6 5.1 5.1

#1:「著明改善」+「中等度改善」の割合 #2:ハンディキャップ方式(⊿=10%)

最終全般改善度改善率は、ロナセン群が61.2%(74/121例)、ハロペリドール群が51.3%(60/117例)で、ハンディキャップ方式(⊿=10%)によるロナセンのハロペリドールに対する非劣性が検証された。

PANSS (副次的評価項目)

PANSSによる精神症状評価

試験開始前の合計スコアは、ロナセン群が81.5±21.3、ハロペリドール群が82.4±21.6であった。

試験終了時の合計スコアはいずれの群も試験開始前より減少し(p<0.001)、スコア変化量はロナセン群が–10.0±18.4、ハロペリドール群が–7.8±18.2であった。(投与前後のスコア変化量についてのWilcoxon符号付き順位検定)

尺度別スコアでも全ての尺度でスコアが減少した(p<0.001)。(投与前後のスコア変化量についてのWilcoxon符号付き順位検定)

項目 薬剤群 n 投与前 投与後 変化量 検定
群内比較#
合計 ロナセン 114 81.5 ± 21.3 71.5 ± 23.0 -10.0 ± 18.4 p < 0.001
ハロペリドール 111 82.4 ± 21.6 74.6 ± 23.5 -7.8 ± 18.2 p < 0.001
尺度 陽性尺度 ロナセン 114 16.3 ± 5.8 14.3 ± 5.8 -1.9 ± 6.1 p < 0.001
ハロペリドール 111 17.2 ± 6.4 15.3 ± 6.4 -1.9 ± 5.7 p < 0.001
陰性尺度 ロナセン 114 24.0 ± 7.6 20.6 ± 7.6 -3.4 ± 4.7 p < 0.001
ハロペリドール 111 24.0 ± 7.3 21.8 ± 7.5 -2.2 ± 5.3 p < 0.001
総合精神病理評価尺度
ロナセン 114 41.2 ± 11.4 36.6 ± 12.0 -4.6 ± 9.5 p < 0.001
ハロペリドール 111 41.3 ± 12.1 37.6 ± 12.4 -3.7 ± 9.3 p < 0.001

(平均値 ± 標準偏差)

#:投与前後のスコア変化量についてのWilcoxon符号付き順位検定

PANSS合計スコアと尺度別スコアの変化量

BPRS(副次的評価項目)

BPRSによる精神症状評価

試験開始前の合計スコアは、ロナセン群45.2±12.3、ハロペリドール群45.1±12.2であった。

試験終了時の合計スコアはいずれの群も試験開始前より減少し(p<0.001)、スコア変化量はロナセン群が–7.0±11.4、ハロペリドール群が–5.1±10.6であった。(投与前後のスコア変化量についてのWilcoxon符号付き順位検定)

クラスター別スコアでもハロペリドール群の「興奮」を除き、スコアが有意に減少した(p<0.001)。(投与前後のスコア変化量についてのWilcoxon符号付き順位検定)

項目 薬剤群 n 投与前 投与後 変化量 検定
群内比較#
合計 ロナセン 121 45.2 ± 12.3 38.2 ± 12.7 -7.0 ± 11.4 p < 0.001
ハロペリドール 116 45.1 ± 12.2 40.0 ± 13.3 -5.1 ± 10.6 p < 0.001
クラスター分類 欲動性低下 ロナセン 121 12.5 ± 3.8 10.3 ± 3.9 -2.2 ± 2.5 p < 0.001
ハロペリドール 116 12.1 ± 3.8 10.5 ± 3.8 -1.6 ± 2.7 p < 0.001
思考障害 ロナセン 121 12.5 ± 3.8 10.3 ± 3.9 -2.2 ± 2.5 p < 0.001
ハロペリドール 116 10.6 ± 4.3 9.5 ± 4.3 -1.2 ± 3.4 p < 0.001
不安-抑うつ
ロナセン 121 9.7 ± 4.2 7.7 ± 3.5 -1.9 ± 3.1 p < 0.001
ハロペリドール 116 8.9 ± 4.0 7.9 ± 4.0 -1.0 ± 3.0 p < 0.001
興奮
ロナセン 121 6.6 ± 2.8 5.8 ± 2.8 -0.8 ± 2.7 p < 0.001
ハロペリドール 116 6.9± 3.1 6.6 ± 3.0 -0.4 ± 2.7
p = 0.070
敵意-疑惑
ロナセン 121 6.4 ± 3.0
5.4 ± 2.8
-1.0 ± 2.7 p < 0.001
ハロペリドール 116 6.5 ± 2.9 5.5 ± 2.8 -1.0 ± 2.3 p < 0.001

(平均値 ± 標準偏差)

#:投与前後のスコア変化量についてのWilcoxon符号付き順位検定

ロナセン錠2mg/錠4mg/錠8mg/散2%の製品基本情報(適正使用情報など)

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