リスペリドンを対照薬としたロナセンの二重盲検比較試験(非劣性試験)

リスペリドンを対照薬としたロナセンの第Ⅲ相二重盲検比較試験(非劣性試験)

「警告・禁忌を含む使用上の注意」等については添付文書をご参照ください。


試験概要

目的

  • ロナセンのSGAのなかでの臨床的位置づけを明確にするため、リスペリドンを対照薬として多施設共同無作為化二重盲検比較試験を実施した。

対象

  • ICD-10(DCR-10研究用診断基準)のF20に属する15歳以上の統合失調症患者で、PANSS合計スコアが60~120の患者302例

投与方法

  • 対象患者を無作為に割付け、ロナセン8~24mg/日(開始用量8mg/日)またはリスペリドン2~6mg/日(同2mg/日)を1日2回、朝食および夕食後に8週間経口投与した。投与後に評価した簡易精神症状評価尺度(Brief Psychiatric Rating Scale:BPRS)合計スコアが投与開始直前より6以上低下していなければ、忍容性に問題がない限り増量し(増量幅:ロナセン4mg/日、リスペリドン1mg/日)、忍容性に問題がある場合は減量を可とした。なお、実薬としては被験薬のロナセン2㎎錠及び4㎎錠、対照薬のリスペリドン1㎎錠及び2㎎錠の4種類、プラセボ錠としては4種類の実薬とそれぞれ識別不能である4種類の錠を使用した。(ダブルダミー法)

解析方法

  • 解析対象集団…「最大の解析対象集団(FAS)」を主要な解析対象とした。
  • PANSS合計スコア変化量…両群の差の両側95%信頼区間を算出し、その下限値は許容差-7を上回った場合にロナセンのリスペリドンに対する非劣性が検証されると定めた。患者背景の疾患データに不均衡が認められた場合には交互作用を検討し、共分散分析を用いて不均衡を調整した解析を実施することとした。 なお、不均衡を調整した解析を実施した場合、不均衡を調整した解析を主要な解析とした。
  • PANSS及びBPRS…投与前後の比較については薬剤群および評価時期別にWilcoxonの符号付順位検定を用いた。また薬剤群間の比較には評価時期別に、投与前後差についてはWilcoxon順位和検定を行った。
  • 最終全般改善度…改善率(中等度改善以上の割合)の差の両側95%信頼区間を算出した。

有効性評価項目

主要評価項目

  • 最終評価時のPANSS合計スコア変化量

副次的評価項目

PANSS合計スコア変化量、PANSS尺度別スコア変化量、BPRS合計スコア変化量、
BPRSクラスター別スコア変化量、全般改善度、最終全般改善度

安全性評価項目

有害事象・副作用、錐体外路系副作用、DIEPSS、生理学的検査(血圧、脈拍数、体温、体重)、臨床検査、心電図検査、脳波検査

 
 
大日本住友製薬資料:国内第Ⅲ相臨床試験[リスペリドンに対する非劣性試験]【承認時評価資料】
三浦貞則:臨床精神薬理,11(2),297-314,2008

前治療抗精神病薬がある場合の全般改善度 および最終全般改善度の判定基準

             
試験薬の有効性改善度の判定基準
試験薬 ≒ 前治療抗精神病薬 前治療抗精神病薬の改善度を試験薬の改善度とする
試験薬 > 前治療抗精神病薬 前治療抗精神病薬の改善度より1段階以上あげる
試験薬 < 前治療抗精神病薬 前治療抗精神病薬の改善度より1段階以上さげる

全般改善度

PANSSやBPRSの推移を参考にして、治療薬投与開始直前の状態と比較し、以下の8段階で評価した。
なお、治療薬投与開始直前の評価は、前治療抗精神病薬の改善度を下記の8段階にて判定し、前治療抗精神病薬を使用していない場合は「前治療抗精神病薬なし」とした。

1:著名改善 2:中等度改善 3:軽度改善 4:不変 
5:軽度悪化 6:中等度悪化 7:著名悪化 9:判定不能

最終全般改善度

治療終了時(治験薬投与8週後又は中止時)に治験薬投与開始直前の状態と治験薬投与後の全般改善度の推移を総合的に比較し、全般改善度と同じ8段階で評価した。

 
 
大日本住友製薬資料:国内第Ⅲ相臨床試験[リスペリドンに対する非劣性試験]【承認時評価資料】
三浦貞則:臨床精神薬理,11(2),297-314,2008

症例の内訳

 
 
大日本住友製薬資料:国内第Ⅲ相臨床試験[リスペリドンに対する非劣性試験]【承認時評価資料】
三浦貞則:臨床精神薬理,11(2),297-314,2008

ロナセン錠2mg/錠4mg/錠8mg/散2%の製品基本情報(適正使用情報など)

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