エクメットの臨床成績:ビルダグリプチン単独投与に対するエクメット配合錠の優越性検証試験(第Ⅲ相試験:1303試験)


「警告・禁忌を含む使用上の注意」等については添付文書をご参照ください。

主要評価項目:HbA1cの変化量[検証的な解析結果]

エクメット配合錠1日2回群では投与2週時からHbA1cの低下が示されました。最終評価時、HbA1cのベースラインからの変化量は両群間に有意差が示され(p<0.001、ベースライン値を共変量としたANCOVAモデル)、ビルダグリプチン単独投与に対するエクメット配合錠の優越性が検証されました。

臨床成績

副次評価項目:HbA1cの変化量(メトホルミン用量別)

メトホルミンの用量別にみたHbA1cのベースラインからの変化量は、エクメット配合錠LD1日2回群では−0.6%、HD1日2回群では−1.0%であり、ベースラインからの変化量に有意差が示されました(p<0.001、ベースライン値を共変量としたANCOVAモデル)。

臨床成績

安全性

副作用の発現率は、エクメット配合錠1日2回群17.4%(20/115例)、ビルダグリプチン50mg/プラセボ配合錠1日2回群21.4%(12/56例)でした(以下同順)。比較的よくみられた副作用(いずれかの群で発現率2%以上)は、便秘[2.6%(3例)、0%]、下痢[2.6%(3例)、1.8%(1例)]、悪心[2.6%(3例)、1.8%(1例)]などでした。また、血中乳酸増加がエクメット配合錠1日2回群で2例、ビルダグリプチン50mg/プラセボ配合錠1日2回群で2例に報告されましたが、いずれも重症度は軽度、無症候性、乳酸アシドーシスの診断基準(血中乳酸値45mg/dL)を超えない上昇であり、無治療で回復しました。なお、本試験において重篤な有害事象が3例4件[2件(痙攣、失神各1件)、2件(喉頭蓋炎、胃癌各1件)]、投与中止に至った有害事象が6例10件[7件(悪心2件、2型糖尿病、便秘、無力症、痙攣、失神各1件)、3件(傾眠、倦怠感、胃癌各1件)]で報告されましたが、死亡は報告されませんでした。

副作用

試験概要開く

【目的】 ビルダグリプチン単独投与で効果不十分な2型糖尿病患者において、ビルダグリプチン単独投与に対するエクメット配合錠投与の優越性を検証する。
【対象】 ビルダグリプチン50mg1日2回単独投与で効果不十分な日本人2型糖尿病患者171例(ベースラインHbA1c 7.0~10.0%)
【試験デザイン】 多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間比較試験
【方法】 エクメット配合錠1日2回群(n=115)またはビルダグリプチン50mg/プラセボ配合錠1日2回群(n=56)に無作為に割り付け、14週間投与した。エクメット配合錠1日2回群では、投与2週時までは全例エクメット配合錠LDが投与され、その後、エクメット配合錠LD(n=56)またはHD(n=59)が投与された。
【主要評価項目】 HbA1cの変化量
【副次評価項目】 HbA1cの変化量(メトホルミン用量別)、レスポンダー率、空腹時血糖値の変化量
【解析計画】 主要評価項目であるHbA1cのベースラインからの変化量について、ビルダグリプチン単独(ビルダグリプチン/プラセボ配合錠)投与に対するエクメット配合錠投与の優越性を検証した。副次評価項目のうち、メトホルミン用量別のHbA1cのベースラインからの変化量について検定を行った。上記について、閉手順による階層的な検定方法を用いた。また、主要評価項目について、HbA1c、BMI、年齢、性別、空腹時血糖値カテゴリーによるサブグループ解析を実施した。なお、最終評価時の欠測値はLOCF法を用いて補填した。

  • 社内資料:ビルダグリプチンで効果不十分な2型糖尿病患者を対象とした臨床試験(LMF237A1303)[承認時評価資料(第Ⅲ相試験)]
  • Odawara M, et al: Diabetes Ther 6(1), 17-27, 2015[承認時評価資料(第Ⅲ相試験)]
  • 【利益相反】 吉識美香、佐野美砂子、浜田泉は、ノバルティスの社員です。Valentina Lukashevich、Wolfgang Kothnyは、ノバルティスの社員であり、ノバルティスの株式を保有しています。小田原雅人先生に、ノバルティスは顧問料をお支払しています。本研究に、ノバルティスは資金の提供を行いました。

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