アバプロ:他ARBで降圧不十分例に対する切り替えに関する検討


試験名・目的

2型糖尿病を合併したコントロール不良の高血圧患者に対する
アバプロ®の降圧効果

緑川早苗 血圧, 2010;17(11):48-54

目 的

我が国において汎用されているARB(バルサルタンおよびカンデサルタン)により3ヵ月以上治療しているにも関わらず、十分な血圧コントロールが得られていない2型糖尿病合併高血圧患者を対象に、イルベサルタンへの切り替え効果について検討する。

対象・方法開く

対 象

2型糖尿病合併高血圧患者で、他のARB(バルサルタンおよびカンデサルタン)とアムロジピンを併用しても、外来血圧が130/80mmHg以上が3ヵ月以上持続している患者31例(男性19例、女性12例、平均年齢64.8歳、糖尿病罹患期間平均10.5年)

方 法

他のARBを常用量換算で対応するイルベサルタンに切り替え(バルサルタン80mg/日およびカンデサルタン8mg/日はイルベサルタン100mg/日、カンデサルタン12mg/日はイルベサルタン150mg/日、バルサルタン160mg/日はイルベサルタン200mg/日)、切り替え前と3ヵ月後において外来血圧、家庭血圧、尿中アルブミン量等の関連項目を測定し比較検討した。
降圧薬の切替時にはwash-out期間は設けずに直接切り替え、試験期間中は試験薬の用量は変更しなかった。また、他の降圧薬、糖尿病治療薬、脂質異常症治療薬などは変更しなかった。
外来血圧は、5分間の安静後、座位にて測定した。家庭血圧は、オムロン自動血圧計(HEM-7301-IT)を用いて、起床時、排尿後、朝食前、服薬前のタイミングで測定したものとし、切り替え後3ヵ月に相当する日の前後2週間の平均値を算出した。尿検体は随時尿を用い、尿中アルブミン量はCr値で補正した。

<評価項目>
外来血圧、家庭血圧、血清クレアチニン、尿中アルブミン/クレアチニン比、HbA1c、脂質関連項目、炎症関連項目
<安全性>
3ヵ月の試験期間中、副作用発現は認められなかった。

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試験デザイン

全登録症例(31例)における開始時の患者背景

緑川早苗 血圧, 2010;17(11):48-54

降圧効果

イルベサルタン投与前および投与3ヵ月後の血圧(全症例)

カンデサルタンからの切替

カンデサルタンとアムロジピンを併用しても降圧不十分であった2型糖尿病合併高血圧患者のARBをイルベサルタンに切り替えたところ3ヵ月後に血圧は有意に低下しました。

バルサルタンからの切替

バルサルタンとアムロジピンを併用しても降圧不十分であった2型糖尿病合併高血圧患者のARBをイルベサルタンに切り替えたところ3ヵ月後に血圧は有意に低下しました。

緑川早苗 血圧, 2010;17(11):48-54

尿中アルブミン

〈参考情報〉イルベサルタン投与前および投与3か月後の尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)(全症例)

他のARBとアムロジピンを併用しても降圧不十分であった2型糖尿病合併高血圧患者のARBをイルベサルタンに切り替えたところ3ヵ月後に尿中アルブミン/クレアチニン比の有意な低下を認めました。

カンデサルタンからの切替

カンデサルタンとアムロジピンを併用しても降圧不十分であった2型糖尿病合併高血圧患者のARBをイルベサルタンに切り替えたところ3ヵ月後に尿中アルブミン/クレアチニン比の有意な低下を認めました。

バルサルタンからの切替

バルサルタンとアムロジピンを併用しても降圧不十分であった2型糖尿病合併高血圧患者のARBをイルベサルタンに切り替えたところ3ヵ月後に尿中アルブミン/クレアチニン比の有意な低下を認めました。

緑川早苗 血圧, 2010;17(11):48-54

臨床検査値

全症例

緑川早苗 血圧, 2010;17(11):48-54

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