健康情報サイト

ようこそゲストさま

h1

hospital

病医院のイメージ向上シリーズ 1

病医院のシンボル
シンボル~ロゴ・マーク

"○○クリニックは良いイメージがある"──誰もが当たり前のようにそう感じていながらも、いざその実体を語るとなると難しいのが「ブランドイメージ」です。事業を継続していく上で、この"当たり前"をただ見過ごしてしまうのか、ニュートンのリンゴのように創造・発見の糧とし、経営資源の1つとして活用していくかで、将来の病医院の経営も大きく分かれてくるのではないでしょうか。
そこで今回は、価値を創造していくことになる、ブランドイメージ向上の有効な手段であるデザインについて、3回に分けて取り上げます。第1回は、「病医院のシンボル~ロゴ・マーク」についてです。
【協力:株式会社ビジョンヘルスケアズ(http://visvis.jp/外部リンク)】
【資料提供;特別医療法人萬生会(熊本市)】

Vol.5
株式会社 メディカル・リード
仲野 豊(なかの・ゆたか)

1. ブランドイメージ向上の意味

ロゴ・マークはイメージアップの重要要因

本質的な医療の提供から、より良い患者サービスまでトータルな医療サービスを考えるとき、不安を感じている患者さんの心理への配慮は欠かせません。患者さんの不安を完全に取り除くことは困難ですが、少しでもその不安をなくすために病医院が努力やサービスを行い、それを患者さんが「トータルに一貫して実感」できたとき、患者さんは安心感を覚え、その病医院に対し全幅の信頼感を抱くのです。この全幅の信頼感こそが「ブランドイメージ」であり、病医院の経営では常に意識しておく必要があります。

新しいイメージづくりを機に生まれた理念を簡潔にしたキャッチコピーと、そのコピーを基にデザイン化されたシンボルマークの例

Vol.5

アドバイス

新しいイメージづくりは、「自院の理想や願いがどのようなものであるか」、また「どのように見られたいか」というビジョンを、院内で明確にする絶好の機会でもあります。そして、職員への"意識づけ"の機会にすることで、意識改革にもつながります。

ロゴ・マークは統一イメージの要

下図のように、病医院のイメージを決定する要因は5つあります。できれば、これらすべての要因に対して配慮したいところです。ただし、ここで忘れてはならないのが、第一印象がその後の評判を左右するということです。また、第一印象により一度悪いイメージを持たれると、なかなか改善されないということがよくあります。逆に、最初に良いイメージを与えることができれば、そのイメージがさらなる好意的なイメージをつくり上げるという、いわゆるプラスのスパイラルとなります。実は、病医院の最初の印象を与える重要な要因の1つが、下記に挙げた5大要因の1番目にある、病院名などを統一デザイン化したロゴであり、シンボルマークなのです。

Vol.5

2. 目を引き付けるチカラ(誘目率を高める)

私たちは日ごろ、何気なく街中の看板や新聞・雑誌などの中にある様々なロゴやシンボルマークを目にしています。好みにもよりますが、自然と目が引き付けられるといったものがあります。こうした人の目を引き付ける力を"誘目率"と言います。当然、病医院のロゴやシンボルマークをデザインする際には、誘目率が高く、好感が持てるデザイン、すなわち「イメージアップ」につながるデザインを意識する必要があります。
この誘目率が高いか低いかは、色を変えた場合にもイメージが弱くならないかどうかで判断できます。
判断に当たっては、色を反転させたり、モノクロで印刷した場合はどうかなど、様々な状況を想定する必要があります。

色を反転させてもイメージが弱くならない例(色を反転させて、旗としてデザインされている)

Vol.5

アドバイス

ただ単に目立たせたいのなら、派手な配色や流行のデザインを求めれば済むことです。しかし、病医院のマークは必ず安心感・信頼感をもたらすものでなくてはならないため、専門的な知識を持つデザイナーなどの支援が必要になってきます。

3. イメージアップに欠かせない統一感

ロゴ・マークは統一イメージの要

ロゴやシンボルマークは、将来にわたり病医院のイメージすべてを統一する要であり、言葉では表現しきれないメッセージを伝える重要なシンボルです。このため、新しくロゴやシンボルマークを制定する際には十分な検討が必要で、ロゴ、マークそれぞれに見逃せないポイントがあります。

ロゴのポイント(割出図*より)

Vol.5

*割出図:ロゴ・マークの配置など、細かい比率・サイズを指定する図。 制作物にロゴやマークを使用する際のいわば指示書になるもの。

シンボルマークの5つのポイント

Vol.5

5つのポイントに基づき、マークの最終候補を評価した例
(5つのポイントに対する評価を、グラフを用いて比較すると、かなり客観的な選考ができます)

Vol.5

様々な制作物に配慮したデザイン

 ロゴやシンボルマークは、看板や名刺、封筒をはじめ、診察券、薬袋、院内・院外の案内掲示(サイン)、ホームページ、車両など、様々なアイテムと場面において活用されます。このため、ロゴとマークの組み合わせ基準や大きさなどに配慮したデザインマニュアルが必要になります。逆に基準などをあいまいにしてしまうと、同じ病医院でありながら、制作物によってマークの色や形、ロゴとの組み合わせが異なるケースが出て、患者さんに「不統一感」を与えかねません。この不統一感から、「医療もあいまいかもしれない」というマイナスイメージを与える可能性があります。ロゴやシンボルマークの取り扱い一つにも慎重な対応が必要なのです。

ロゴ・マークによって統一感を与えられた院内アイテム例

Vol.5

4. 今回のまとめ

今回紹介したポイントに注意しながらロゴやシンボルマークをつくれば、すぐにブランドイメージが確立され、イメージアップが図れるというものではありません。ブランドは長い時間をかけて醸成されていくワインのようなものだからです。逆に、地道に築き上げられたブランドイメージは簡単には損なわれないものです。
本文中でも触れたように、第一印象がその病医院に対する後々の判断に大きく影響することを考えると、受診経験がない人々にとって、地域で普段から目にするロゴやマークがその病医院の顔として印象に残り、そのイメージから受ける影響力は大きいはずです。人間は、情報の大半を視覚から得ていることはご存知のとおりです。このため、ロゴやマークを決める機会があれば、それは「ブランドイメージ」を定着させる絶好の機会だと考えましょう。
次回はシリーズ2回目として、「院内・院外の案内掲示(サイン)」についてご紹介します。

一覧に戻る

ご確認ください

未読のメッセージがあります。
マイページで確認しますか?

マイページを見る ログアウトする