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イメグリミンのグルコース濃度依存性インスリン分泌促進作用について~最適患者像を考える~
【演者】吉田 昌史 先生(自治医科大学附属さいたま医療センター 内分泌代謝科 准教授)
2021年9月、日本国内でイメグリミンの臨床使用が可能となった。イメグリミンは、膵作用、膵外作用さまざまな効果が期待される新薬だが、作用機序は未解明な点が多い。また国内第3相試験の結果の解釈が困難であるが故に、効果・最適患者像のイメージが掴めず、投薬開始に不安を抱いてしまっている傾向が強い。演者のイメグリミンに対する疑問点は以下の2点で、メトホルミンと類似した基本骨格を持つ事から、メトホルミンと似た作用を期待していたが実際はインスリン分泌促進系の薬剤に分類されており「リニューアルされたメトホルミン」という考えを改めるべきか、そして国内第3相試験でのインクレチン関連薬との併用効果の差異である。本講演では、イメグリミンの主作用である「血糖濃度依存性インスリン分泌作用」と新たに報告されたCD38-cADPR情報伝達系との関連について解説し、上記の疑問点について考察する。また、イメグリミンの有効な使い方についても触れ、適正使用に役立ち、2型糖尿病の重症化予防へと繋がれば幸いである。
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