ツイミーグ一問一答 第3回 ツイミーグ単独療法の有効性・安全性

ツイミーグ 一問一答 第3回 ツイミーグ単独療法の有効性・安全性

今回はツイミーグ単独療法の有効性および安全性について、国内第3相試験であるTIMES 1試験のエビデンスから4つのQ&A形式でご紹介します。

それぞれのQについて、詳しくお答えする1~2分の動画もありますので、ぜひご覧ください。


TIMES1試験は、ツイミーグの承認の根拠のひとつとなった、第3相、多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間比較試験です。
本試験では、12週間以上、食事・運動療法以外の糖尿病未治療または他の経口血糖降下薬の単独療法で血糖コントロール不十分な日本人2型糖尿病患者213例を対象に、プラセボまたはツイミーグ1000mgを24週間1日2回経口投与しました。

Q. ツイミーグ単独で使用した際の有効性は?

この試験の主要評価項目である投与24週時のHbA1cのベースラインからの変化量は、プラセボ群では0.15%であったのに対し、ツイミーグ群では-0.72%(群間差:−0.87%)で、プラセボ群に対する優越性が検証されました(p<0.0001、MMRM)。
動画ではHbA1cの変化量の推移もご紹介していますので、ぜひご覧ください。


Q. 高齢者や軽度腎機能低下例でのツイミーグ単独療法の有効性は?

TIMES 1試験では主要評価項目のサブグループ解析が行われました。その中で、年齢別(65歳未満、65歳以上)の解析結果から、ツイミーグは年齢にかかわらずHbA1c低下作用が期待できると考えられました。
また、腎機能別の解析は、eGFRに基づき、CKD1(≧90mL/min/1.73m2)、CKD2(60≦eGFR<90mL/min/1.73m2)、CKD3a(45≦eGFR<60mL/min/1.73m2)の3つの集団に分けて行われました。
これらのサブグループ解析のデータを動画でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

医薬品リスク管理計画において、腎機能障害患者におけるイメグリミンの安全性についてモニタリングが計画されています。


5. 効能又は効果に関連する注意(抜粋)
5.2 腎機能障害のある患者では、腎機能障害の程度に応じて腎臓からの排泄が遅延し、本剤の血中濃度が上昇する。中等度又は重度(eGFRが45mL/min/1.73m2未満)の腎機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施しておらず、投与は推奨されない。[8.1、9.2.1、16.6.1参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意(抜粋)
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。


Q. ツイミーグの安全性は?単独療法時の低血糖発現状況は?

TIMES 1試験において、副作用はプラセボ群で107例中7例(6.5%)、ツイミーグ群で106例中5例(4.7%)に認められました。
2例以上に認められた副作用は、プラセボ群で高血糖2例(1.9%)、ツイミーグ群で低血糖2例(1.9%)でした。
低血糖(症候性低血糖かつ/または血糖値70mg/dL未満)は、プラセボ群で1例(0.9%)、ツイミーグ群で2例(1.9%)に認められました。
また、同試験において、治験薬との因果関係の有無を問わない有害事象として報告された低血糖は、ツイミーグ群で3例(2.8%)でした。
ツイミーグの副作用および低血糖発現状況の詳細は動画をご覧ください。

医薬品リスク管理計画において、低血糖は重要な特定されたリスクとしてモニタリングが計画されています。


Q. 単独療法時の消化器症状発現状況は?発現時期についての評価は?

TIMES 1試験では、ツイミーグ群で胃腸障害の副作用として下痢、腹部不快感、嘔吐が各1例(0.9%)に認められました。
また、同試験において、すべての消化器症状の有害事象(胃腸障害や食欲障害に該当する事象)がツイミーグ群では12例(11.3%)報告されました。
なお、ツイミーグの単独療法を行った用量反応検討試験とTIMES 1試験の併合解析の結果、ツイミーグ1,000mg1日2回群では特定の時期に消化器症状の発現割合が高くなる傾向はみられませんでした。
消化器症状の発現状況の詳細は動画をご覧ください。

医薬品リスク管理計画において、消化器症状は重要な特定されたリスクとしてモニタリングが計画されています。

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